NPO法人TICOが製作した開発教育教材「アフリカ版人生ゲーム」
カテゴリ : NGOプレス
投稿者: Taki 掲載日: 2007-6-8
吉野川市のNPO法人TICOが製作した開発教育教材「アフリカ版人生ゲーム」をご紹介します。


「アフリカ版人生ゲーム」製作 吉野川市のNPO法人
より
引用:

アフリカで保健医療支援をしているNPO法人TICO(吉野川市山川町)は、アフリカで生きることの厳しさをカードゲームで体験する「アフリカ版人生ゲーム」の製作を進めている。発展途上国や国際社会が抱える課題を、ゲームを通して多くの人たちに理解してもらうのが狙い。発売は八月を予定している。

 ゲームは八人前後で行い、六十九枚のカード(縦約七センチ、横約十センチ)を使う。家庭事情を表す職業カードと、零歳から成人までを六段階に分けた年齢カードの計七種類があり、裏面には各年齢で起こる出来事が書かれている。

 参加者は各種類のカードを一枚ずつ引いていき、自分の人生と比べたり、内容についてグループで話し合ったりする。

 裏面の内容は「干ばつで十分な食事がとれず発育不良」「エイズに感染する」「妹がひき逃げされて死亡」「地雷を踏む」など。厳しい現実が多いが、いずれもTICOメンバーが現地で支援活動をする中で見聞きしたことを基に、実情が浮かび上がるように考えた。

 TICOは同ゲームの原型を三年前に作製。これまでに県内外の学校などで約六十回使い、改良を重ねてきた。現在、カードに書かれていることの意味を具体的なデータや写真を交え、説明するハンドブックの編集にも取り組んでいる。

 ホームページなどでの販売を考えている。問い合わせは、TICO事務局〈電090(7786)3193〉。


TICO(ティコ)は、ザンビアを中心とした国際協力活動を行うNGOです。

TICO(ティコ)が3年もの間、試行錯誤して製作した「アフリカ版人生ゲーム」。

遊び用のゲームとして捉えるのではなく、国際理解教育あるいは開発教育用の教材として、総合学習の時間に取り入れてもらえればなぁと感じます。

国際理解教育あるいは開発教育用の教材には、「貿易ゲーム」などがありますが、すごろく形式で、かつ、少人数(班ごと)で学べる教材は、なかなかありません。

教科書を読むだけの国際理解教育ではなく、現状を知り、疑似体験できるこうした教材が、どんどん教育現場に増えていくといいですね。

子供たちにとって、アフリカの現状を知るひとつの方法でもあり、世界の不均衡について、考えるきっかけになると思います。

TICO(ティコ) -ザンビアを中心とした国際協力活動を行うNGO-
http://www.tico.or.jp/