途上国のNGOの現状について教えてください
難しい質問です。途上国によって、一概にまとめて言うことが難しいのですが、国によってNGOの活動がいろいろあります。農村開発、医療保健の分野から環境森林保護といった様々なNGOが途上国で活動しています。
日本のNGOが現地で事務所を構え、あるいは現地NGOとカウンターパートナーとして協働でプロジェクトを進む上で一番の課題は言葉の問題です。意思疎通をはかり、お互い信頼関係を構築する上で重要な要素として言葉の問題があります。
欧米のNGOは、英語という共通言語で現地に根を下ろし、活動していくのに対して、日本のNGOは、現地の言葉を覚え現地の人間に溶け込もうという傾向が強いようです。ただし、これは人それぞれですので、一概には言えません。
また、宗教的な要素として宗教布教を目的に国際援助をしている団体もたくさんあります。
緊急支援といった緊急的なプロジェクトの場合は、NGO同士の競争があります。
いち早く現地に到着して支援することで、名を売ることも、NGOマネージメントとして重要な活動です。
日本のNGOの活動は、まだまだ欧米のNGOに比べ、顔の見えない援助が多く(ODAの額も含め)、なかなか現地の人に認められにくいのが現状です。
日本のNGOは1つ1つが小さく、弱いと言われています。十分な資金力があり十分な活動ができる環境があるNGOはごく僅かです。
同じ理念を持ち同じような活動を行っているNGOは結束して大きな組織を作らないと欧米のNGOに太刀打ちできません。
国連から活動資金の交付を受ける国連NGOになろうと思えば契約を結ばなくてはならないのですが、NGO側の能力やノウハウ・組織力があるかどうかが契約の大きな決め手となっています。
NGOネットワークでは、小さな一歩からNGO同士のネットワークを結んで大きな実を結ぶよう頑張っています。
最近の現状として、隣の国、韓国が国際援助に積極的になっています。
隣の国の韓国と一緒にパートナーシップをもって活動する事例も増えてきています。
途上国の社会情勢に注意してNGOの活動情報を読み取るようにしてみてください。
このFAQが掲載されているサイト名: NGOネットワークジャパン NGO network Japan : http://www.ngo.ne.jp/modules/smartfaq/faq.php?faqid=7