NGOで働きたいのですが、どうしたらいいですか
希望する団体に直接問い合わせしてみてください。
まず最初は、ボランティアからはじめてみることをお勧めします。
ただ、NGO側の現状も理解しておいてください。
NGO側としては優秀な人材の確保が課題となっています。
最近、NGOへの就職希望者が、この問い合わせのように増えています。
あるNGOで新聞で事務局員を1名募集したところ、100名ちかくの応募があったそうです。
ところがNGOというのはスタッフに対して十分な待遇を出す事ができません。例えば同年齢・同学歴などを考慮して比較すると一般企業と比較して月給が50?70%程度になってしまいます。
企業の新入社員の初任給が20万円程度とするとNGOでは10?14万円程度です。
さらに、退職金も健康保険も無かったりするのが普通です。
NGO=ボランティアの集団というイメージが強く、スタッフ(有給の職員)の必要性がなかなか理解されません。
NGOが寄付集めに企業を訪問すると、必ずと言ってよいほど「この寄付金は事業に使ってほしい、スタッフの給料になんか使わないでほしい」と言われます。
そうなってしまうと、NGOは優秀な人材の確保が極めて難しくなってしまいNGOの活動の安定化を妨げ大きく発展しないという悪循環になっているのが現状です。
ほとんどのNGOは小額の報酬を出すか無給のパートタイム・ボランティアあるいは、NGO以外の仕事を持ち休日に無償のボランティアをされている方によって支えられております。
そうした現状を理解した上でNGOで働くことの意味を自分なりに答えを出しておくことをお勧めします。
また、英語が得意であれば、海外のNGOに飛び込んでいくという方法もあります。
ただし、単に英語が出来るだけよりも、その団体で自分がいかに貴重な戦力になるかということを強くアピールしなければ、なかなか採用に結びつきにくいかもしれません。
このFAQが掲載されているサイト名: NGOネットワークジャパン NGO network Japan : http://www.ngo.ne.jp/modules/smartfaq/faq.php?faqid=4