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福岡市ハートフルフェスタ2016 ヤスミン・ライブラリー主催 土井敏邦氏 講演会 「ガザ攻撃から2年、パレスチナは今?」 2016年10月1日(土)17時30分開始 会場■ あいれふ・福岡市中央区舞鶴2-5-1福岡市健康づくりサポートセンター10F講堂 資料代■ 一般 1000円 学生 500円
2年ぶりに講演会を開催します。 この2年間、いよいよ壊れていくガザの家族の姿に苦しみ続ける日々でした。 今や、ミサイルなど使わなくても殺すことができるガザの姿を、どうしても知っていただきたいのです。 それは、現在まさに武力で虐殺されている紛争地のどこにでも、起こり得る現実だと思います。 土井敏邦さんは2年前のイスラエルによる攻撃の真っただ中のガザ地区を取材し、 昨年末にも現地を訪れています。 ガザの人々が、どれほど痛めつけられ、絶望の淵に立たされているかを取材し、 実際に感じ取ってきた現実を語っていただけると思います。 彼の取材報告DVD「ガザ攻撃 2014年夏」の最後に、 ミサイルで破壊された瓦礫の前でパレスチナ人が 「尊厳のために抵抗する」と語っていますが、そう語る彼らの声は、 壊されていくガザの人間・家族・社会の現実に、今にも消えかかっている人間の尊厳を何とか失うまいと、かろうじて全身から振り絞り出した魂の叫びのように聞こえました。 イスラエルの無人偵察機に搭載されているカメラは日本製であり、 日本はイスラエルと安全保障で連携しているという事実を考えると、 私達は決して無関係ではなく、 私達の足がガザ地区を踏みつけている現実を認めないわけにはいきません。 その私たちの足を、一刻も早く除けるべきではないでしょうか。
■土井敏邦氏略歴■ フリー・ジャーナリスト。1953年佐賀県生まれ。 1985年以来、パレスチナをはじめ各地を取材。1993年よりビデオ・ジャーナリストとしての活動も開始し、パレスチナやアジアに関する報道映像やドキュメンタリー作品をテレビ・映画・DVDで発表。著書多数。 日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)正会員。 代表作に「沈黙を破る」「ガザ攻撃2014年夏」「ガザに生きる」「飯館村 故郷を追われる村人たち」 「飯館村 放射能と帰村」「被災地に来た若者たち」「”記憶”と生きる」など。
あの日々から2年
2014年の8月。 藤永香織のパレスチナ・ガザ地区に住む夫と4人の子供たちはイスラエル軍の空爆を逃れ、 自転車1台に最小限の着替えを積み、「封鎖されたガザ地区」を逃げ回っていた。 安全な場所などどこにもないのに。 毎晩、日本の深夜(時差は夏時間で6時間)に家族に電話を架ける。 何度架けても繋がらず、ようやく「アロー(もしもし)」と家族の声が聞こえて初めて、「ああ今日も生きている」と胸をなでおろす。 逃げ惑うガザの人々。水や食料など勿論ない。避難所に行けば水・食料・毛布があるのは余所の国の話。避難した国連の学校も病院も爆撃された。置かれた状況は同じなのに、もともとガザ地区に住んでいた家族は難民の認定も受けられず、国連の支援は受けられない。 この攻撃でガザ唯一の発電所が破壊された。停電は医療機器を止め命を奪い、冷蔵庫を役立たずにし、海外からの送金をストップさせる。 ガザの人々を殺すのは、決してミサイルだけではない。
あれから2年。 ガザ家族はイスラエルのミサイル攻撃から、かろうじて生き延びた。 しかし、毎日続く占領・封鎖はミサイル攻撃よりも惨い。 封鎖・占領は人間らしい営みを奪い、若者から未来と夢を奪い、人々の心を壊していく。 ガザ地区で自殺が増えているという。 人間らしく生きる術を奪われた時、人間は壊れるのだと思う。 藤永香織は以前から講演で、 「そう遠くない将来、ガザの人々の背骨は折れる。頸椎が折れる」 と比喩的に危機感を表現してきた。 そしてこの一年、それがいよいよ現実になってきたという恐ろしい実感を、 身近な家族の姿から日々抱かされるという。 イスラエルは、もはや今後ガザへの武力攻撃など必要ないほどに 「完璧で静かな自滅システム」を作り上げたのかもしれない…とさえ思う。 このまま、彼らの心が尽きていくのを見つめるしかないのだろうか? ガザに生まれたというだけで、彼らは見捨てられ死んでいくしかないのだろうか? あなたは、こう問われた時、どう答えますか?
■土井敏邦は語る「ガザ攻撃から2年 パレスチナは今?」■ 主催 ヤスミン・ライブラリー 連絡先 メールアドレス yasmeen_library@yahoo.co.jp 携帯番号 090-6634-2973(オノエ) |