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2015年は日本の敗戦から70年目を迎える年です。戦後すぐに生まれた世代の人たちも70代にさしかかり、かつて日本が関わった戦争の体験を直接知る人は少なくなり、戦争そのものへのリアリティはますます私たちから遠ざかっています。
一方で安倍政権は、集団的自衛権の行使を柱とした安全保障関連法案の成立を強行に進めようとしています。この矛盾に満ちた法案を成立させて日本を再び「戦争のできる国」へと変容させようとする動きに対して、各地での市民による法案を阻止するための数多くの抗議運動、国会での憲法学者からの「集団的自衛権の行使は憲法違反」との指摘をはじめ、「戦争法案」反対の世論が高まってきています。
このような状況のなか、2015年は単に「戦後70年」の節目の年というだけでなく、「戦争ができる国づくり」への道を食い止めるための重要な局面を迎える年といえます。
PARCは2015年度、「戦後70年」特別企画として3回のトークイベントを企画しています。ともすれば「知らない時代の話」「戦争のことなど考えたくない」という感覚や無関心をどうすれば克服できるのか。第1回目は若手世代の研究者二人をリソースパーソンに、参加者のグループワークなども取り入れながら「平和」あるいは「平和への距離」を実感していただくための場とします。
あらためて戦後日本の軌跡をたどり、戦争体験者の世代から平和を求める生の声を聞き、そして次の世代へと「いのちの価値」を渡していきましょう。安倍政権がいう「積極的平和」というまやかしの言葉でなく、私たち一人一人の生活や、他国の人びととつながり共有できる価値に根差した平和を語り、実体化していきましょう。
★PARC自由学校「戦後70年」連続企画は、8月、9月、10月の月1回開催を予定しています。今後の日程と詳細は決まりしだい、PARCウェブサイトなどでお知らせいたします。
※このイベントは一般財団法人大竹財団からの助成を受けて開催します。
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■日 時:2015年8月1日(土)14:00?16:45 ※開場13:30
■会 場:連合会館 204会議室 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
■参加費:500円/学生無料 ※予約優先 ※学生の方は学生証をご提示ください
■登壇者 遠藤美幸(神田外語大学非常勤講師)
神子島健(成城大学ほか非常勤講師)
【講師プロフィール】 ◆遠藤美幸(えんどう みゆき) 神田外語大学非常勤講師(歴史学)。1963年生まれ。慶應義塾大学経済学研究科博士課程修了。1982年から88年まで国際線客室乗務員として勤務。戦争体験者から託された資料を分析した『「戦場体験」を受け継ぐということ―ビルマルートの拉孟全滅戦の生存者を尋ね歩いて』(高文研)が話題となる。主な論文に「戦場の社会史―ビルマ戦線と拉孟守備隊1944年6月?9月(前後編)」『三田学会雑誌』102巻3号(2009年10月)及び4号(2010年1月)など。
◆神子島健(かごしま たけし) 成城大学ほか非常勤講師。1978年生まれ。戦後責任研究会などで活動。著書に『戦場へ征く、戦場から還る』(新曜社)。共著に『私たちが戦後の責任を受けとめる30の視点』(熊谷伸一郎編 合同出版)、雑誌掲載論文に「当事者なき後の戦後責任論─戦争体験と戦争責任の交錯をめぐって」(『世界』2014年9月号 岩波書店)など。
■お申し込み メール、電話にてお名前申込人数をご連絡ください。
■主 催 NPO法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
■お申し込み・お問い合せ NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC) 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F TEL.03-5209-3455 E-mail :office@parc-jp.org |