タイトル セミナー「海外ゲストと考えるASEANの人権問題:クーデター後のタイ、ラオスの強制失踪事件」
開始日時 2015年 5月 30日 (土曜日)   13時30分 (GMT+09:00)
終了日時 2015年 5月 30日 (土曜日)   16時30分 (GMT+09:00)
詳細 -------------------------------------------------
5/30(土)13:30-16:30@法政大学
セミナー「海外ゲストと考えるASEANの人権問題:
クーデター後のタイ、ラオスの強制失踪事件」
http://www.mekongwatch.org/events/lecture01/20150530.html
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「微笑みの国」と謳われるタイとラオス。しかし「微笑み」のイメージとは正反対の深刻な人権問題があるのを知っていますか? 今回のセミナーでは日本であまり報道されることのない両国の「影」の部分について、基礎情報をおさらいしながら報告します。

まず、両国と日本の関係や、両国がメンバーである東南アジア諸国連合(ASEAN、アセアン)の地域統合をめぐる昨今の動きについて松本悟氏(法政大学)から解説いただきます。続いて、タイで長く続く赤シャツと黄シャツの政治対立と、昨年起きた軍事クーデターの背景を浅見靖仁氏(同上)より解説いただき、クーデター後の人権状況とタイの経済活動がASEAN各国に与える影響について、ニラン・ピタックワッチャラ氏(タイ国家人権委員会)にご報告いただきます。

ラオスについては、2012年12月に起きた誘拐事件を取り上げます。アジアのノーベル賞とも呼ばれるマグサイサイ賞を受賞した社会活動家ソムバット・ソムポーン氏は、警察官の目の前で誘拐されたにも関わらず、その後の消息が全くわかりません。氏の夫人、ウン・シュイ=メン氏に、政治的強制失踪と呼ばれるこのような事件と、被害者家族の闘いについてお話しいただきます。そして、ASEAN地域の人権問題に対し日本にはどのような役割が求められ、また、改善に向けて私たちに何ができるのかスピーカーと共に考えます。

赤シャツと黄シャツの対立、クーデター、強制失踪事件、どれも近隣国で起きていることですが、その背景問題も含めて理解するのが難しいトピックです。是非この機会に理解を深め、疑問を解消していただければと思います。

■日時 2015年5月30日(土)13:30-16:30 (13:00開場)
■場所 法政大学 市ヶ谷キャンパス 外濠校舎 S407教室
    (東京都千代田区富士見2-17-1)
■地図 http://www.hosei.ac.jp/campus/ichigaya/ichigaya.html
■アクセス JR総武線:市ヶ谷駅または飯田橋駅下車徒歩10分
■定員 200名
■入場 無料
■主催 特定非営利活動法人メコン・ウォッチ、法政大学国際文化学部
■協力 アムネスティ・インターナショナル・ジャパン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ
■助成 大竹財団、The Sombath Initiative
■言語 日本語(海外ゲストの報告・発言は逐次通訳付)
■事前登録フォーム
参加ご希望の方は、以下サイトより事前登録をお願いいたします。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/c6cf358d352241

■内容(予定)
●ASEANと援助供与国、日本
  松本悟氏(法政大学国際文化学部准教授)
●タイの2014年軍事クーデターとは何だったのか
  浅見靖仁氏(法政大学法学部国際政治学科教授)
●タイ/クーデター後のタイで何が起きているか
  ニラン・ピタックワッチャラ氏(タイ国家人権委員会委員)
●ラオス/ソムバット氏強制失踪事件とASEANの課題
  ウン・シュイ=メン氏(ソムバット氏伴侶)

■海外ゲスト略歴
ニラン・ピタックワッチャラ
タイ人。医師として病院長などの経験。2000−2006年タイ上院議員として、タクシン政権の実施した「麻薬との戦争」での裁判なしの殺害、ガスパイプライン反対運動を行った住民が強制的デモ排除にあった件など、政府権力の不正による人権侵害問題に、院の委員会等を通じて取り組む。2009−現在、タイ国家人権委員会委員。

ウン・シュイ=メン
シンガポール人。ソムバット氏の伴侶として1986年からラオス在住。開発、援助の問題に長年取り組む。1976−1986年、シンガポールの東南アジア研究所ISEAS上席研究員。1986−2008年、UNICEFのラオス、中国、東ティモール事務所勤務。うち2004−2008年は東ティモール事務所代表を務める。社会学博士(ハワイ大学)。
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———ソムバット氏はいま何処に———
アジアのノーベル賞といわれるマグサイサイ賞を受賞したラオスの社会活動家、ソムバット・ソムポーン氏は2012年12月から行方不明になっています。最後に彼の姿を目撃していたのは、路上の防犯カメラ。映像には、警察官に停車を命じられ、車を路肩に寄せて降りたあと、別の車両で連れ去られる姿が映っており、ラオス政府が何らかの情報を持っている可能性が高く(防犯カメラの映像はこちら http://sombath.org/video/) 欧米政府やNGOから真相究明が要請されていますが、ラオス政府は捜査中と繰り返すのみ。1952年に結成された世界の法律家からなる民間団体、国際法律家委員会の調査では、基本的な捜査すら行われていない疑いがあり、政治的強制失踪の可能性が極めて高いとされています。
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*会場では休憩時間およびセミナー終了後、参加者有志からソムバット氏失踪事件の早期解決を求めるメッセージを「創造の木」を模したボードに書いていただく予定です。また「Where is Sombath?」と書かれたパネルを持った写真を撮影させていただき、国際キャンペーンサイトhttp://sombath.org/global-concern/people-are-asking/に投稿する予定です。早期解決へのアクションに是非ご参加ください。


■お問合せ先
特定非営利活動法人メコン・ウォッチ
Tel: 03-3832-5034 Fax: 03-3832-5039
Email: info@mekongwatch.org
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投稿者 mekongwatch
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最終更新日 2015年 4月 21日 (火曜日)
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