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東南アジア最期の軍事独裁国家ビルマ(ミャンマー)が動き始めてほぼ1年半が過ぎた。民主化指導者のアウンサンスーチー氏は自宅軟禁から解放され、いまや国会議員として活動を始めている。この間、国際社会からの関与も深くなり、東南アジア最期の経済的な投資先の最期のフロンティアとして注目を浴びている。 多くの人がビルマの今の変化を「民主化」として歓迎しているが、この国は半世紀に及ぶ「閉ざされてきた国」であったため、軍政下で押さえ込まれてきた様々な問題についてあまり触れられなかった。実はそれらの問題に日本も無関係ではない。 また、大きな政治的・経済的な変化の中で、普通の民衆の暮らしやこの国の約4割を占めるいわゆる「少数民族」の現状についても断片しか伝えられてこなかった。さらに、軍による暴力のタガが外れた今、「ロヒンジャ問題」という新たなる暴力が人びとの間から生まれている。 ビルマが抱える問題とその背景を改めて見つめ直す機会を持ちたいと思います。 軍政下のビルマを20年にわたって潜入取材してきたフォトジャーナリストの宇田さんからは、急変しつつあるビルマのこれまでと今を解説していただき、またこの国がどこへ向かおうとしているのかを探る。 1988年からタイ国境へ逃れたビルマ難民の支援活動をはじめ、子どもの教育や女性の自立支援を中心に活動を続けてきたBRCJ代表の中尾さんからはタイ国境の現状、国内難民キャンプ、バングラデシュ難民キャンプの訪問報告をおこなっていただきます。
日 時: 2012年12月7日(金) 18:45~21:00/18:30開場 講 師: 宇田 有三さん フォトジャーナリスト  中尾 恵子さん 日本ビルマ救援センター(BRCJ)代表 会 場: 大竹財団会議室(東京都中央区京橋1-1-5セントラルビル11F) 参加費: 500円(大竹財団会員・学生無料) 定員を超える場合には予約優先します 主 催: 財団法人大竹財団 Tel 03-3272-3900 http://ohdake-foundation.org |