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?ご案内? 学習会 「狭山事件とは?(第2回)」
○講師 真名子 豊 さん ○日時 2012年4月15日(日)午後2時から5時まで ○会場 ヤスミンライブラリー 福岡市早良区西新4?3?20西新柴籐ビル903 *地下鉄西新駅より徒歩1分。駅直結のエルモール プラリバの裏側。オレンジ通りを挟んだ向かい側、 2階に「西新さくらクリニック」の看板があるビル ○参加費 300円 ○主催 ヤスミンライブラリー ○連絡先 メール yasmeen_library@yahoo.co.jp 電話 080?3189?6635
●第1回学習会の報告です● 1月28日(土)、ヤスミン・ライブラリーで狭山事件の第1回講座が開かれました。 石川一雄さんは部落民だから殺人犯だとデッチあげられ、一審死刑・二審(確定判決)無期懲役の判決を受けました。 現在は仮釈放を闘いとり、無実を訴える活動に取り組んでいます。 石川さんは「俺はやってない」と49年間無実を訴え、現在、第3次再審請求を行っています。 部落民だから殺人犯だという判決が今もまかりとおっています。 それを許しているのは、私たちの無関心であるばかりか、警察・検察・裁判所・マスコミが一体となり煽り立てた部落差別攻撃を見過ごしている私たちの在り方が根っこあるのでないでしょうか。 そこで、「狭山事件とは何か」を知る講座を企画しました。 第1回目は、最初にテレビ朝日のニュース番組で特集された「見えてきた真相・追跡『狭山事件』」を観ました。 それは、警察が真犯人を取り逃がしたことへの社会的非難が政治に向けられた時に、現場で報道に関わった記者の証言から、異様に部落差別を煽り立て部落青年・石川一雄さんを殺人犯に仕立て上げた経過から始まったことが浮き彫りになっていました。 石川一雄さんが何故やってもいないのに自白したのかを当時の部落差別の現実・被差別部落の生活の実態に触れながら解き明かしました。 有罪の証拠とされた被害者の万年筆が井戸までさらった徹底した石川さん宅の家宅捜索でも発見されなかったのに、3度目に人目につきやすい鴨居から発見された不自然さ、脅迫状の筆跡は石川一雄さんが逮捕された時に書かされた上申書(昨年、証拠開示でやっと出されたもの)の筆跡と比較すれば一目瞭然に筆跡が違うのがわかることなどが報道されていました。 講師の真名子さんは狭山事件が起こった1963年がどういう時代だったのか、を取り上げました。 「高校3年生」がヒットした高度経済成長時代の陰りと60年安保闘争が尾を引く中、「よしのぶちゃん誘拐殺人事件」が未解決の最中に狭山市で女子高校生誘拐殺人事件が起こり、同じように警察が真犯人を取り逃がし、その責任を追求された警察庁長官が辞任に追い込まれるという騒然とした年でした。 焦った警察は「生きた犯人を捕まえる」と国家権力の威信をかけ、部落差別をあおり立て、部落青年を殺人犯にでっちあげていく経過をスライドを駆使しながらわかりやすく明らかにされました。 被害者の周辺でおきた自殺の連続は明らかに真犯人に繋がるものであるにも関わらず警察は無視したこと、そして石一雄さんが無実であることを証拠の一つ一つを取り上げながら今後の学習会で解き明かしていくと語られました。 参加者の方々からは、「ぼんやりと部落差別は知っていたけどこんなことが起こってたとは知らなかった」「今も解決していないとは信じられない」「是非今後も狭山講座に参加したい」などの感想が話されました。 次回は、4月15日(日)午後2時から、ヤスミンライブラリーで第2回を開催します。 講師は引き続き真名子豊さんです。
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