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?学習会のお知らせ?
■第1回学習会「狭山事件とは」■
日時■ 2012年1月28日(土)14:00?16:00
前半:特集の鑑賞 「ニュースの記憶 見えてきた真相・追跡『狭山事件』半世紀の謎」 後半:解説「狭山事件とは」 講師 真名子豊さん
場所■ ヤスミンライブラリー 福岡市早良区西新4?3?20西新柴籐ビル903 (地下鉄西新駅・エルモールプラリバ裏に隣接)
参加費■ 300円
問い合わせ■ 080-3189?6635 / yasmeen_library@yahoo.co.jp 当日参加も大歓迎ですが、席数の都合上、 事前にご連絡いただいた方を優先させていただきます
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あなたは「狭山事件」を知っていますか? 私は昨年の春まで知りませんでした。。 狭山事件とは1963年に埼玉県狭山市で起こった女子高生誘拐殺人事件です。 部落の青年が犯人として逮捕されました。 この事件について初めて知った時の、「こんなことが現実にあるのか…」という驚き。 「もっと詳しく知りたい、そして自分にできること・すべきことを見つけなければ」という気持ちになりました。
この問題と出会った以上、知らないふり・関係ないふりはできないと感じています。 どうしてそう感じるのか…それは、一昨年の沖縄の現実との出会いで得た感覚から私の中に育まれたものが感じさせてくれたのだと思います。 一昨年、私は、沖縄にいくつも「パレスチナ」を見出しました。 それぞれの問題の構造は同じなのだと認識させられたのです。 そして、パレスチナと同様に、自分は沖縄とも無関係ではないのだと。 そして昨年、この狭山事件をきっかけに部落問題について少し学び始めました。 おかげで、沖縄との出会いの時には「言語化して認識」できていなかった現実に気付くことができたように思います。 「全ての問題の根底には『差別意識』がある」と。 そう感じ考え始めていた頃に、京都大学教授の岡真理さんの講演と、オペラ歌手の渡辺千賀子さんの人権コンサートをお聴きする機会を得ました。 「パレスチナ問題は、ユダヤに対する差別意識を克服できなかったヨーロッパ社会が生み出した」(岡真理さん) 「戦争は最大の人権侵害であり、最大の差別である」(渡辺千賀子さん) お二人が使われた表現を聞いて、「やっぱり、私達それぞれが抱く差別意識をきちんと見つめなければ、何の解決も改善も望めない」と確信したのでした。
パレスチナ問題も沖縄問題も、そして何より部落問題の構造の奥底に根深く姿を現す「差別意識」。 決して自分も無関係ではないこの意識を見つめ、脱却することなしには、どんな問題の運動もその問題を克服することなど難しいと感じています。 パレスチナも同様の反応をされる事がありますが、「部落問題」と聞くと、「何となくややこしそうだから、近寄らないでおこう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。 たとえば、そうした緊張感を抱かずに済む環境問題や環境保護を前面に押し出す沖縄の一部の運動などには積極的に賛同・参加する人が多く集まりますよね。 「地球に対して人類が害をなしている」→「つまり、特に自分個人を加害者だと認める必要には迫られない」という点において気軽に参加しやすいのかもしれません。 そうした運動には積極的なのに、パレスチナ問題や部落差別には関心を向けようとしない人は、「自身も含め私達が抱える差別意識の存在」から目を背けてしまっているかな…と思います。
ライブラリーでの、パレスチナ以外のテーマの会開催は初めてです。 ですが私自身は、狭山事件について学び、すべき行動を考え、部落問題を自身の問題として見つめると、パレスチナもより深く見えてくるのかもしれないと想像しています。 この学習会はライブラリー主催となってはいますが、私自身がきちんと知りたくて、開催の実現をお願いした立場です。 つまり、私自身が参加者第1号(^^)笑 「知りたい、何をすべきか考えたい」というだけの漠然とした気持ちに応えてくださった方々に感謝です。 沖縄についても開催実現を願っていますが、まずは狭山事件について機会を与えていただきました!
この貴重な機会、あなたも一緒に狭山事件について学びませんか? 28日、あなたとお会いできることを願っています。
ヤスミンライブラリー 藤永香織
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