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映像とトーク 「標本」にされた先住民族女性 ?サラ・バールトマンの生涯と「帰還」
今から200年ほど前、南アフリカの先住民族コイコイの女性サラ・バールトマンは、ヨーロッパへ連れていかれ、「ホッテントット・ヴィーナス」として、各地で見世物とされました。彼女の死後、遺体は解剖され、脳と女性器はホルマリン漬けにして保存され、骨格標本・蝋人形とともに、パリの博物館で1970年代半ばまで展示されていました。 南アフリカの民主化とともに、サラを「人」として取り戻そうとする機運が高まり、2002年、フランス政府が返還に合意し、サラの遺骸は故郷に埋葬されました。 南アフリカの映画監督、ゾラ・マセコ(Zola Maseko) による映像を見ながら、植民地主義と人種主義、ジェンダーがひとりの女性の身体のうえにおよぼした暴力と、認識の転換、そして歴史的正義に向けた道のりを考えます。
◆日時:3月4日(金)19:00?21:00 ◆会場:渋谷区女性センターアイリス(渋谷区総合文化センター大和田8F) ◆上映作品(予定):The Life and Times of Sara Baartman〔サラ・バールトマンの生涯と時代〕(南アフリカ/1998 年/英語/52 分) ◆解説:永原陽子さん(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 教授) ◆参加費:1000円(アジア女性資料センター会員・学生は700円) ※映画は日本語字幕がついていませんが、永原陽子さんによる解説と資料がつきます。
◆共催:アジア女性資料センター/東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所基幹研究『アフリカ文化研究に基づく多元的世界像の探求』 ◆お問い合わせ・申し込み:アジア女性資料センター(ajwrc@ajwrc.org/TEL.03-3780-5245) |