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報道者たちは何を伝えることができたのか、何を伝えるべきだったのか 「パレスチナ・ガザ 今も続く人々の痛み」 ?時間をかけたからこそ浮き彫りになる事実がある 10年間の取材を重ねた二人のジャーナリストによる報告?
◆60年以上に及ぶ占領の中で、「人が生きる」という普遍性がいかに傷つけられてきたか ◆ガザ侵攻という政治的・軍事的事象がそこに暮らす人々にどう降りかかってきたか、彼らにとって侵攻や占領、政府や国際社会はどう見えているのか ◆パレスチナを取り巻く国際社会や政治、援助のあり方など包括的な問題点を、パレスチナ問題や中東問題、国際問題という大きな枠組みの中で伝えるとき、そこに暮らす人々に対してどのように目を向けるべきか
日時■2009年3月15日(日) 【第一部】講演会 場所■アクロス福岡(地下鉄天神駅より地下道で直結)2階 セミナー室1 時間■14:00開始(13:30開場) 16:30終了予定 資料代■800円 (学生500円)
【第二部】懇親会 場所■第一部会場付近の飲食店にて17:30より 参加費■3000円?3500円程度 *パレスチナの現実に詳しいジャーナリストから、より掘り下げた話を聴ける貴重な機会です。ぜひご参加ください。 *第一部のみ、第二部のみの参加も大歓迎です。
【講演者プロフィール】 ■小田切拓■ 映像制作会社勤務を経て、1998年よりパレスチナ問題を、ヨルダン・湾岸諸国・アメリカに暮らすパレスチナ人たちを含めて取材。国際社会のあり方やイスラエル・パレスチナ双方の政治構造など、包括2月末まで約3週間にわたりガザを取材。 ■藤原亮司■ ジャパンプレス所属。1998年よりレバノンやヨルダンなど周辺国を含めて継続的にパレスチナ問題を取材。 他にアフガニスタンやコソボを取材、日本では在日コリアンの記録をライフワークとして行なっている。約3週間におよぶガザ取材を終え、2月末に帰国。 問い合わせ先■ メール:hayati_palestine@yahoo.co.jp 携帯:080-3189-6635 藤永まで 【企画にあたって】 昨年12月27日より約3週間パレスチナ・ガザへイスラエルによる激しい攻撃が加えられました。日本各地で関心が高まり、福岡でも攻撃の即時停止を求める声があがりました。ガザ封鎖解除を求める署名呼びかけとともに、ガザに生きる家族の存在を通して現地の人生がどのようなものかを伝えていく中、「パレスチナのために何かしたい」との声を多々いただきました。 イスラエルの一方的停戦後、多くのメディアやジャーナリストが凄まじい破壊と虐殺の様相を伝えてきましたが、私の眼には、ガザが強いられている現実の一部分・いわば「ある瞬間」のみに報道内容も注目も集中しがちであるように映りました。「パレスチナのために何ができるか、何をすべきか」の模索のためには、もっと継続的・包括的な理解が欠かせないのではないか、と感じています。 今回、10年という時間をかけてガザを取材し続けている二人のジャーナリストに、福岡で講演していただける事になりました。「継続的に取材を行ってこそ見えてくるものがある」という姿勢を貫く彼らの伝えるものは、「あの地で生きていく者として、人生のあらゆる場面で痛みを感じ続ける身だからこそ知ってほしい」との私自身の想いと近いように感じます。「パレスチナを知りたい、何かできないか」―そうした気持ちを抱いている方には、ぜひ聴いていただきたい講演です。 藤永香織
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