アジア太平洋資料センター(通称PARC:パルク)は、南と北の人びとが対等・平等に生きることのできるオルタナティブな(今のようでない、もうひとつの)社会をつくることをめざしている特定非営利活動法人です。活動の一環として運営しているPARC自由学校は1982年にスタートしたオルタナティブな市民の学校です。
毎年、時代を先取りしたテーマで、普通の教育機関では味わえない講座を開いています。
講師陣には、それぞれの分野の第一線で活躍されている研究者やジャーナリスト、また地域で新しい運動や事業を行なっている方々をお招きしています。
今回はPARC自由学校「森・川・海?さあ、コモンズの旅へ」のご紹介です。
只今お申し込み受付中ですのでぜひご参加下さい。
◆山口県熊毛郡上関町長島を訪れる
「宝の海を守るために ―原発の新規建設に直面する漁民―」
7/31(金)?8/2(日)2泊3日
※申し込み締切日7/3(金)
瀬戸内海に浮かぶ小さな島とその周囲は、海からの宝であふれています。世界的に希少な貝類をはじめ、スナメリ(小型クジラ)やナメクジウオ・カラスバトなど、他地域では絶滅に瀕した生物が豊かな自然環境の中で生きています。この島に暮らす人びとは、海の恵みを獲ることで生計を立ててきました。同時に、『自分たちの海』として、伝統的にその自然資源を管理し、環境を守り続けてきました。しかしこの地は、現在中国電力の上関原発建設計画予定地になり、海や陸地での100数箇所箇所のボーリング調査などによって、生態系や自然環境への深刻な被害が懸念されています。経済優先の「開発」によって脅かされているこの事態に、住民たちは立ち上がり県内外へと発信をしています。この旅では、長島の海の豊かさをまず全身で感じ、動植物についてのフィールド調査体験や現地の市民団体との交流を行ないます。長い伝統のなかで、自然からの恵みを分かち合っていくために、恵みをもたらす環境を共有地(=コモンズ)として管理してきた人びと。「この海を守り続ける」という彼らの強い思いに出会うとともに、「開発」のあり方を問い直す旅です。
■旅行代金:38,000円(朝食2回、昼食1回、夕食2回、宿泊費、現地での交通費、保険込み)
● 案内人:高島美登里(長島の自然を守る会)
● 事前学習会:7月25日(土)13:30-15:30 @ PARC自由学校
● 講師:水口憲哉(資源維持研究所主宰)
他にも…
◆21-1.徳島県吉野川流域を訪れる
7/18(土)?20(月・祝) 2泊3日 ※申し込み締切日をすぎても受付しております。
川はみんなのもの―森林保全をとおした"緑のダム"への転換をめざす
◆「富士山麓に出かける―入会(いりあい)の森がはぐくむコモンズ」
(8/22(土)?23(日))
◆「北海道・オホーツク地域を訪れる―オホーツクの森と海、そしてアイヌ民族
の歴史と現在」(9/19(土)?22(火・休))
ツアーのスケジュール・詳細はこちら↓
http://www.parc-jp.org/freeschool/2009/kouza/kouza_21.html
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アジア太平洋資料センター自由学校
Pacific Asia Resource Center(PARC) Freedom School
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