今年度、JOCSでは、アジア・アフリカの「小さくされた人々*」の視点で感染症を考える勉強会を3回のシリーズで提供しています。(*JOCSが支援するアジア・アフリカの貧しく脆弱な立場におかれた人々をJOCSでは「小さくされた人々」と呼んでいます)
今回申込を受付する第2回目は、石川信克医師からバングラデシュの人々と共に取り組む結核対策から学びます。結核は世界の死亡原因上位を占める疾患の一つであり、単一の感染症としては、HIV/エイズを超え最大の死亡原因となっています。新型コロナウィルス感染症の影響から、結核により命を奪われる人がさらに増加するとも危惧されています。結核の多くは開発途上国、特にアジアとアフリカに集中しており、「小さくされた人々」にとって、結核は命だけでなく、経済的や社会的な損失も起こりうるリスクを含んでいます。
石川医師は、1978年から1986年までJOCSからバングラデシュに派遣され、帰国後も1990年まで年2回現地を訪問し、活動を継続しました。女性を中心とした村の保健ボランティアが患者を発見し治療する、地域住民参加型の結核対策を展開しました。この結核対策は、患者を治すだけに留まらず、女性の地位向上、そしてコミュニティのエンパワメントへも寄与するモデルとなりました。石川医師は、その後も、公益財団法人結核予防会結核研究所の研究や活動を通じて、バングラデシュを含め、途上国の国々の結核対策に関わり続けています。石川医師とバングラデシュの人々との40年にわたる結核対策の歩みから学びます。
海外での保健医療協力にご関心のある方はぜひご参加ください。
◆日 時 2021年7月30日(金)19:00?20:30 (20:30?21:00は派遣希望者説明会*)
◆参加費 無料
◆定 員 20名程度(先着順)
◆お申込 https://www.jocs.or.jp/news/18073.html
申込〆切2021年7月23日(金)17:00
◆注意事項 オンライン会議システムのZoomを使用いたします。https://zoom.us/
※ 開催日が近づきましたら、メールにて参加用のURLをご案内いたします。
*派遣希望者説明会
JOCSから派遣され、海外で活動することをお考えの保健医療従事者を対象として事務局長による説明会を行います(30分程度)。長期の場合はクリスチャンを派遣していますが、短期派遣ではキリスト教に理解のある方にもご協力いただいております。